二荒山神社 巫女

解 説

大麻を再発見する旅!

大麻を再発見する旅!

縄文土器の縄目にも使われ、また神社における使用例でも明らかな様に、古来より人々の精神性を清め祓い、繊維材料をはじめ様々な用途に使用されてきた日本の大麻は、私たちの暮らしを支え続けてきた、とても身近な植物でした。

時代の変遷によって、その生活資源としての利用法や精神文化性は、衰退の道を辿りましたが、現代社会を構築してきた合理主義や物質文明の行き詰まりに直面する今、自然を敬い大切にする心を養い、また伝統文化を継承し自然と共生した循環型社会を構築する上で、人と密接な関係を、長い間続けてきた大麻の価値を見直す時期に来ているのではないでしょうか?

映画『麻てらす』

この映画は、日本人の精神性にも大きな影響を与えてきた大麻の文化性と、世界的にも注目を集める“衣・医・食・住・農・エネルギー”など、様々な分野にわたるその利用法に着目し、 大麻が次代を導き、可能性を “てらす”役割を紹介するものです。

古くからの伝統や多岐にわたる利用法を持つ大麻の全容を様々なストーリーで紹介するシリーズ化を目指します。

全体のドキュメンタリー映画タイトルは、『麻てらす』です。

「麻てらす」制作委員会も始動。委員の中にはYaeさん(歌手)、藤本博正さん(鴨川自然王国代表)、相談役には加藤登紀子さん、天外伺朗さん等が名前を連ねます。 なお、Yaeさんは、この映画のナレーションも担当してくださいます。

『よりひめ 岩戸開き物語』

麻糸を績む江戸時代の女性たち<和国百女〜菱川師宣〜より>
麻糸を績む江戸時代の女性たち<和国百女〜菱川師宣〜より>

「麻てらす」シリーズ第一弾の作品が『よりひめ 岩戸開き物語』です。

国産大麻の糸績み技術を次代に継承すべく活躍が始まった「よりひめ」を軸に、大麻をめぐる様々な人たちの深い思いや、次代を見据えた活動を、古来から伝わる伝統文化としての「大麻」や大地に息づく大麻栽培の模様などを織り交ぜて紹介していきます。

女性は、命を産みだし、そして次世代へつなぐ役割を持っています。

その女性たちの手に託された、大麻の糸績み。

麻糸をつなぐことを 「績む(うむ)」と言いますが、彼女たちはあえて、「糸産み」という言葉を使います。

大麻の糸を産みだし、そのしなやかな心で新しい時代の扉を開く。 よりひめ 〜今を生きる女たちの 平成 岩戸開き物語〜 は始まったばかりです。

日本人と大麻の歴史

日本人と大麻の歴史

縄文時代初期(今からおよそ1万年前)より麻縄として利用されていた(福井県の鹿浜遺跡より出土)ように、日本人は古来より、大麻と慣れ親しんできました。
七味唐辛子の麻の実(黒い粒)、横綱の化粧回し、注連縄(しめなわ)・鈴縄など、大麻は、様々な場面で流通してきた伝統的商品です。

衣料以外の様々なシーンで活躍する大麻

大麻からできる様々なエコ製品

大麻は、全ての部位を有効的に活用できる植物で、茎(繊維部分、木質部分)、種、葉、花穂、根といった部位を用いて様々な産業用の用途に活用でき、その数は、3万種をも上回るといわれています。

茎の繊維部分は衣料や紙、断熱材、プラスチックの原料となり、茎の芯部分は家畜の敷料や建築材料として、また、麻の種(実)は食品、そして、油となり食品油、化粧品、バイオ燃料などに利用可能。

まさに、枯渇性資源に依存しない再生可能な循環型社会の構築に貢献できる植物、それが大麻なのです。

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